過去のニュース(2008.7〜2009.1)

2009年、明けましておめでとうございます。

グリーンマップは、地図というメディアで、エコツーリズムやエコ交通の推進に役立つだけでなく、様々な視点で持続可能な社会を目指す人々に利用されています。例えば、
●環境教育の分野では、
-小・中・高校・大学・成人学校やコミュニティ・自治会・行政単位での教育
●まちづくりの分野では、
-我が町のコミュニティマップ、
-景観保全・観光資源のアピールや新しい運営
-町再発見・テーマ探し
-里山再生
-その地域の重点テーマ
-町のデータベース作りや地域のネットワーク作り
-福祉マップやハザードマップ
-低未利用地再生
●テーマを設定した分野では、
-エコツーリズムの普及
-エコ交通・公共交通・自転車促進
-自然保護や自然教育
-環境イベントの際に
-住民運動・市民運動の波作り
-環境にやさしい産業・ CSR・伝統産業の促進
-キャンパスのエコ拠点作り
-エコなお買い物情報や商店街紹介
-環境時代のライフスタイルの提案
-エコデザインの紹介
-福祉、バリアーフリー
など、現状を地図に表しみんなに問題点などを知らせるだけでなく、提案型のマップで行政や関係部署に訴えかけるツールとしても利用されています。マップギャラリーでいくつかの例がご覧になれます。

今年もグリーンマップを様々な活動に利用してはいかがでしょう。国内外のグリーンマップの利用事例を紹介した冊子も販売しています。こちらをご覧下さい。

Green Map Uji第2版-天ヶ瀬周辺-完成(2008.11.30)

宇治十帖を手がかりに宇治川周辺の環境を見る-第1版に続いて、第2版を11月29日に発行しました。今回は、宇治橋の上流2キロの天ヶ瀬付近。自然関係の団体の方と一緒に調査しました。宇治に来たら少し足を伸ばして、このマップを手に豊かな自然を探索して下さい。耳を澄ますと、鳥の声、水の音が聞こえます。いつまでも残したい自然がそこにあります。
なお、完成した「GreenMap Uji 第2版:天ヶ瀬周辺」の報告会を以下の要領で開催します。報告会と地球温暖化防止京都ネットによる「地球温暖化防止を自然という切り口で考える」という「出前考座」もお願いする予定です。ご興味のある方はどうぞご参加下さい。
-日時:2009年1月11日(日) 午後2:00~4:30
-場所:京都文教大学サテライトキャンパス(JR宇治駅近く、宇治橋通り)

-アクセスはこちら

↓マップがダウンロードできます

G.M.Uji_ver02.pdf
PDFファイル 9.1 MB

全世界のグリーンマップ参加者が500を超えました!(2008.11.14)

2008年10月、Grupo Aves del Perúの登録で、世界のグリーンマップ参加者はついに500を超えました。このグループは、グリーンマップで、クスコの鳥類に人々の関心を引き寄せようとしています。
2008年は、世界中で過去最高の72の新しい登録がありました。
10月には、NYUのツーリズムプログラム、Rochester NY、Gandhinagar(インド)、 Bistrita & Livezile(ルーマニア)、 Halle & Neustadt(ドイツ)、 Dunipace Green(スコットランド)、サンフランシスコ、セントトーマス、ヴァージン島などの参加登録がありました。

世界中に広がるグリーンマップネットワークにあなたも参加しませんか?
詳細はまず、「グリーンマップに参加するには」にアクセスしてください。

豊田市、エコ商店街探検隊2008マップ完成!〜みんなでみつけたまちのエコ〜(2008.11.2)

豊田市の商店街は、環境に配慮したお店になろうと「エコ商店街宣言」を行いました。キャッチフレーズだけではなく、お客さんも店主も一緒になって、エコ商店街の取り組みを進めるために、環境にやさしいお店や商品、歩いて楽しい場所を探してマップを作りました。
マップ作りには、家族、学生、eco-Tのインタープリターなど、のべ60名が参加。普段は歩くことがない中心市街地に親近感が湧くきっかけになりました。グリーンマップを使った中心市街地の活性化は、希薄になった人と人とのつながりやまちのあたたかみを取り戻すきっかけにもなりそうです。マップの裏面はクーポン券になっていて、まち歩きも買い物も楽しめます。
-2008年11月22日発行
-企画・制作:とよたエコ商店街探検隊実行委員会
-問い合わせ:豊田市環境学習施設eco-T(エコット)坂本竜児まで

金沢八景(横浜市)グリーンマップ完成!(2008.10.31)

横浜市立大学の学生が作る「金沢HAKKEN」というタウン誌の最後に、大学付近のグリーンマップを制作し、掲載しました。このタウン誌は、お薦めデートコース、キャンパス近くのお店やレストランの紹介、地域団体の紹介、大学の部活紹介などを載せています。マップには、駐輪場、自然観察、リユースサイト、シーサイドの夕日がきれいな場所などを収録しました。

-2008年10月31日発行
-企画・制作:横浜市立大学環境サークルSTEPUP↑+地域住民の皆さん
-問い合わせ:川浪寛子

北山(京都市)グリーンマップ完成!(2008.10.1)

京都の北山通りは若者をターゲットにした商業施設や飲食店が多数存在し、このマップは商店街の町歩きマップという体裁をとりながら、緑豊かな北山の楽しみ方を示唆しています。北山は、単なる郊外の市街地ではなく、非常に緑豊かな洛北の地にあり、上賀茂神社、鴨川、植物園、京都コンサートホール、少し足を伸ばせば宝ヶ池公園やいくつもの大学があって、文化的にも大変充実した地域です。北山の商店街を訪れる人に、環境への意識を高めていただこうと、特に深泥が池、植物園の自然を紹介。公共交通機関の路線やストップを分かりやすく示し、エコ交通利用にも一役。上賀茂ハイキングコースのお薦めなども収録しました。

 

-2008年10月1日発行
-企画・制作:京都工芸繊維大学中野デザイン研究室
-問い合わせ:TSP、阪本 075-706-6270

山崎川グリーンマップ完成!外来生物はびこる川を知ってほしい!(2008.9.30)

名古屋市瑞穂区のNPO「山崎川グリーンマップ」は、日本カメ自然誌研究会や地元の汐路小の児童らと協力し、山崎川にいる生物マップ「山崎川グリーンマップ」を発行しました。このマップは、一見生物が多いと思われがちな河川でも、実は近年外来種が増殖し、在来種を脅かし生態系を狂わしている一要因になっていることを皆さんに知って頂きたいと意図したものです。パンフレットの形で山崎川の生物マップを作ったのは初めてです。

マップでは絶滅寸前のイシガメのほか、ムクドリやアユといった野鳥や魚などを紹介。同時にミシシッピアカミミガメ(通称ミドリガメ)などの外来種も載せ、在来種を脅かす状況を示しました。また子供達が地域のお年寄りに「過去にどんな生物がいて、絶滅した生き物は何があるのか」を聞き、聞き取ったホタルやウナギの幼魚メソなどの昔の様子も収録しました。
マップ作成にあたって、野呂達哉研究員と児童らが8月8、9日に山崎川のカメ類を調査。捕獲したカメ28匹のうち、日本固有種のイシガメは1匹だけ、クサガメやスッポンもいたが、外来種のアカミミガメが15匹と半分以上を占めました。
9月29日には区役所で同研究会代表の矢部隆・愛知学泉大教授の学習会も開催されました。矢部教授は児童らに実際にカメを見せ「カメは最初は小さいが、どんどん大きくなる。長生きだし、逃げやすいので飼育には覚悟がいる」と指摘。一方で、水の汚れや外来種に、食物や産卵場所を奪われた在来種の危機的状況を説明して「川でカメが飼える環境を」と訴えました。

-発行日:2008年9月29日
-企画・発行:山崎川グリーンマップ

-問い合わせ:大矢美紀 TEL: 052-841-6048へ。

リバーウォーク北九州で夏休みワークショップ開催(2008.9.1)

8月23-24日、30-31日の2週間、土日にわたって、北九州市中心部の複合施設リバーウォーク北九州で、親子で参加する宿題ワークショップ「グリーンマップ体験」が開催されました。
今回の企画と運営は、リバーウォーク北九州の企画を担当している「(株)キャナルエンターテイメントワークス」、北九州に本拠を置き、里山を舞台に幅広い活動を行っているグリーンマップメーカー「NPO法人里山を考える会」、グリーンマップジャパンとの協力で実現。
2週に亘って約40名の親子参加者が、小倉の街に繰り出し、街をウオッチング。宿題ワークショップとしての魅力というよりも環境面のモチベーションに興味をもって、地図作りを行ってくれたました。また、その後、参加者は観察したことを記者になって取材する「グリーンマップ新聞を書こう」のコーナーでも、発見したことを記事にしてくれました。
この催しをきっかけに北九州の学校でもグリーンマップが取り入れられるといいですね。

朝日新聞関西版に「キッズグリーンマップ@大阪・中之島」が大々的に紹介されました(2008.7.21)

見開き2Pで紹介されたマップ
見開き2Pで紹介されたマップ

7月20日(日)の朝日新聞関西版朝刊に、 グリーンマップの紹介記事1Pと「キッズグリーンマップ@大阪・中之島」が、見開き2Pで大々的に掲載されました。

このプロジェクトは、夏休みの宿題は勿論のこと、海外などでは定例化 している地域の大人が世話する子どものためのサマーキャンプのプログラムや夏の特別授業、また学校での年間環境学習などにグリーンマップを役立ててもらおうと、グリーンマップジャパンと朝日新聞広告局が協働で取り組んだものです。
1P目の「世界に広がるエコの視点―グリーンマップ」では、グリーンマップとは何かを紹介し、特徴や国内外で制作されたマップの紹介、Wendyのメッセージが紹介されています。
また、ケーススタディとして実際、大阪中心部の中之島を舞台に子供達とグリーンマップを制作。この「キッズグリーンマップ@大阪・中之島」を作るにあたっては、3月から準備を進め、4月のワークショップでは「イキイキ地球館 こどもエコクラブ」の皆さんに記者になってもらい、大人と一緒に歩いて詳細な地図を作りました。大阪の中心ビジネス街にも、子供達やグリーンマップの目で見れば多くの発見があり、まちづくりや環境にもヒントをたくさん見つけることができまし た。
どうぞ子供達の労作を見てあげて下さい。
これを機に関西地域でグリーンマップつくりが広がるといいですね。