自然保護/環境教育

 

現在までに制作された海外のグリーンマップの中で、興味深いものを簡単にご紹介しています。ほんの一部ですが、日本国内のマップグローバルサイトの中の各マップのページも合わせてご覧下さい。

■おだわらグリーンマップ(小田原市)--「水と親しむ」小田原がテーマ

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小田原市環境再生プロジェクト実証(モデル)事業の一環として、地元の環境団体、小学校、環境政策課などが協力し、制作されました。市内各地で行われてき た環境運動や環境団体、アートスポット、水資源、観光名所もを紹介しています。裏面は小田原市の特長である酒匂川をはじめとする水のめぐみをテーマに、水 と生活、森林と水、水と生物、などについて解説し、「水と親しむおだわら」をアピール。現在では貴重な生物となったメダカの棲息する川や保護団体のために 「メダカ」のオリジナルアイコンもデザインしました。手の平に入るかわいいハンディサイズ。地図は開きやすく見やすい科学の折り方「ミウラ折り」を採用し ています。

 -2011年3月12日発行

-企画:小田原市環境再生プロジェクト検討委員会+村越寿代+小田原市環境政策課

■山崎川グリーンマップ(名古屋市)--外来生物の多い川を知ってもらうマップ

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山崎川はサッカーで有名な瑞穂グラウンド横を流れる川で、桜の名所として全国的に有名で、地元の人が大切にしています。一見、結構多くの生物が見られる川 ですが、橋から降りて川の中に入ってみると大変なことが起こっているのです。人が入れた鯉が、大きく育ち川の小さな生き物を食べ尽くすようになりました。 家庭で飼えなくなったペットの放流も問題で、とくに大きくなったミドリガメは在来のカメの住処を奪ってしまいました。外来生物がはびこっているのです。今 回のマップは当グループが今までおこなった生き物調べをまとめたもの。同時に近所のお年寄りから昔どんな生き物がいて、何が消えていったかも聞き取りし、 これから守るべきものも浮き彫りにしています。生き物という視点から、名古屋市緑政土木局への今後の河川工事のあり方への提言も行いました。
-2008年9月29日発行
-企画・発行:山崎川グリーンマップ

■台北県の湿地復元活動に発展---荒野保護協会 SOW(台湾)

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Society of Wilderness (SOW) は、家族会員も含め会員数11000人。自然教育とその保護を目的として1995年に設立され、多くのボランテイア活動に支えられている台湾で最も重要な環境NPOです。2004年から台北県の要請により、台北地区の中心部を流れている淡水河(Tanshui River)及びその周りに広がる湿地帯の管理を任されることとなり、計1km2におよぶ湿地帯で、自然環境の回復、自然教育、調査・研究を続けています。2007年のアースデイには、1万部の「淡水河川廊道グリーンマップ」を発行し、湿地の生態圏が、地域と密接に繋がることを期待して、地域住民やサイクリングの観光客、ツアーや学校のアウトドア教育用に配布されました。このマップに触発され、SOWの保護管理活動も総面積2,052 km2と広がり、「台北県湿地グリーンマップ」を制作中です。

-2007年発行

-企画・制作:荒野保護協会(Society of Wilderness-SOW)

-本部サイトはここから

■マングローブの保護活動に利用-Zhangjiangkou(中国)

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中国東南部の「マングローブ保全地域マップ」は、マングローブ林が、高潮や海水の上昇から市民をまもる自然のバリケードとなっていること、多くの自然の恵みをもたらすことを市民に教育するのに役立っています。

This Green Map discript the environment of a national mangrove reserve in Fujian Province of China based on data and information collected for 6 years by CMCN.

 

-Informationa: Here

■タイ全土に広がる地球温暖化防止プロジェクトに活用---タイ環境研究所のグリーンマップ普及活動

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タイ環境研究所(TEI)は50以上の地方自治体とともに気候変動と地球温暖化について人々の意識を高める活動を行っています。このプロジェクトの目的 は、参加自治体が地元の学校や地域と一緒に、エネルギー消費と温室効果ガスの排出を減らし、自分たちの町の生活環境を改善する活動を奨励することです。グ リーンマップを状況分析のツールとして活用し、アイコンを使って、町にはどんな「強み」「弱み」「可能性」そして「脅威」があるのかを判断するのです。特 に、廃棄物の減量、持続可能な交通、都市の緑化、それにエネルギー効率の4つの分野を中心に据えており、環境活動に熱心なウボンラット王女も応援してくれ ています。

-2007年発行

-企画・制作:タイ環境研究所(Thailand Green Map)

-本部サイトはここから

■六条潟グリーンマップ--貴重な干潟を埋め立てから守る

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三河湾に注ぐ豊川の河口に広がる六条潟は、愛知県のアサリの稚貝の90%以上を育むところです。干潟は水の浄化にとって貴重な役割を果たしますが、この貴 重な干潟の存在を知らない人も多く、さら困ったことは六条潟を埋め立て計画が浮上したことです。六条潟の埋め立てを何とか中止してほしいという運動から始 まったマップ作り。六条潟のすばらしさを伝えるために観察会の度に、海のグリーンマップ作ってもらい皆さんに生き物や海のことを伝えると共に、たまには海 の幸を味わう会なども催しながら、干潟の存続を訴えました。マスコミも取り上げてくれるようになり、埋め立ては一応中止になりましたが、人工島の建造案な ども浮上し、予断は許されません。
-2006年12月1日発行
-企画・発行:伊勢・三河湾流域ネットワーク

■あだちグリーンマップ--都会の貴重な自然を市民や中学生と一緒に観察・学習

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東京都足立区は8つの河川とたくさんの水路に囲まれた水辺の町です。ちょっとした小道にせせらぎと緑があり、ゆったり散策できる親水水路がたくさん整備さ れていました。水路は、朝夕に涼しい風を送り、街中の温度が上がってしまうヒートアイランド現象を和らげるのに役立ちます。また地元の関原の中学3年生が 取り組んだ「キッズグリーンマップ関原」の中から、特におすすめの5つのポイントをみんなの話し合いの中から選んでもらい掲載しました。

 

-2005年10月15日

-企画・発行:NPO法人 エコロジー夢企画

■世界有数の豊かな自然を視覚化することから---サンタモニカとバローナ流域グリーンマップ(USA)

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バローナクリーク、ハリウッド、ビバリーヒルズ、サンタモニカ、ベニス、カルバー市、ロサンゼルスの一部を網羅するこのマップの地域には、現在もなおクーガーやボブキャットが見られ、世界の都市に残る野生の自然としては最大のトパンガ州立公園が収録されています。湿地や空き地の他に、絶滅の危機にある種、クリークや河川、かつての先住民の居留地、海水の水質の格付けも示しました。住民、観光客、教師、学生、NPO、公共機関と幅広く、水質とその保全、生物と外来種、自然と人工環境における都市の拡大と消費者の選択、住民の行動と政策をいかに結びつけたらよいかなどを議論する際の資料にしています。その後キッズマップも作られました。

-2004年発行

-企画・制作:サンタモニカ・グリーンマップ

-本部サイトはここから

■広島エコピースマップ--環境と平和を軸に広島の過去と現代を考えるマップ

環境と平和をグリーンマップつくりを通じて、小学校の生徒達と考える取組です。子供達とお年寄り、現代と過去、古いものと新しいものなど、様々な人や物を通して被爆都市「ひろしまをつなぐ」作業が「ひろしまエコピースマップ」です。第1版は、歴史編と現代編がレイヤーになっており、重ねて比較すると戦前と戦後の町の変化が分かります。なお、このグリーンマップを使った環境教育は今後も続けられる予定です。

-2004年1月21日発行

-企画・制作:広島大学大学院工学研究科建築意匠学研究室+広大附属小学校の生徒たち

-問い合わせ先:千代章一郎

■子供達が作ったLoMap(ニューヨーク)

マンハッタンの子供達が作ったマップです。子供達の視線で街を見れば、大人だってその新鮮な目の付け所に驚かされます。ハンバーガー屋のアンおばさんは、 子供達の話をちゃーんと聞いてくれるので、「子供にやさしい場所」となるのです。イラストも、全て子供達が書いたものです。それをデザイナーが可愛いマッ プに仕立てました。このマップは、9.11の後、元気になるためにあのマップが欲しいという人が大勢いて、とても人気でした。

-2001年第一版発行

-企画・制作:Green Map System・ニューヨーク

-ダウンロード:ここから