地域活性化/まちづくり

■世界遺産ボロブドゥールの伝統文化総体を守る---ボロブドゥール・マンダラグリーンマップ(インドネシア)

ジャワ島中部のケドゥ盆地にある世界遺産ボロブドール遺跡は、ジョグジャカルタの北45キロ程の所に位置し、8世紀の終わり頃から建設された世界最大のも ので、世界的にも大変有名な歴史遺産です。寺院を囲む公園の外側には、伝統的な村々が点在しており、人口のほとんどが農業に従事していますが、失業者もか なり多いのです。観光業の発展は地元住民の利益に繋がる反面、伝統的な生活を壊し、無謀な開発やゴミが増えるなどの環境問題も抱えています。このマップ は、ボロブドールという世界遺産が単に寺院だけではなく、その周囲に暮らす人達のコミュニティを含めたものであり、その保全には地域総体のことを考える必 要があることを主張するために制作されました。

-2009年発行

-企画・制作:グリーンマッブ・マンダラ・ボロブドゥール

-本部サイトはここから

■大須エコマップ--商店街のエコな店とエコマネーを組み合わせる

名古屋の下町、大須観音で有名な下町は一時期大変さびれていました。近年地元の人の努力のお陰でレトロで親しみやすい街として若者にも人気のある新名所と なり、このマップは、環境に優しい買い物の輪を広げようと活躍している市内の団体・個人で制作されました。リユースやリサイクル、フェアトレードや自然食 品店などエコなお店を収録。これらの店で買い物をするとポイントがたまり、エコ商品がゲットできたり、植樹に寄付できるというエコマネーのシステムを取り 入れました。

 

-2007年3月31日発行
-企画:大須エコマップ作成会 
-発行:名古屋市

■奥沢グリーンマップ

土とみどりを守る会(世田谷区登録風景づくり団体)は、ミニ開発等によって悪化する住環境を守り育てるための活動を1998年から推進し、景観に寄与して いる「景観木」や「街並み選奨」などを選定しています。「歴史あり」や「すぐれた町並み」サイトを多く紹介し、奥沢の歴史も解説しました。まちづくり関連 の団体や組織等も知ってもらい、住民と訪問者に広く配布することを目的に制作したコミュニティマップです。

-2006年11月1日発行

-企画・発行:土とみどりを守る会

■鎌倉グリーンマップ--古都保存と現代生活を調和させるまちづくりの戦略がクリアに

鎌倉は、海・山・緑の自然、古都の史跡、そして近年の文化遺産など、自然・歴史・文化に恵まれています。また、温暖な気候と四季が良好な住環境をつくり出 し、豊かな生活と緑の潤いある街として知られています。鎌倉のグリーンサイトを時代区分で分けてみると、古都保全の観点からも重要な視点が浮かび上がって きました。即ち、重要な神社仏閣を壊せと言う人はいませんが、大正や昭和時代に作られた魅力ある小径や建物、自然はともすると開発の波に負けてしまい、そ れが古都の景観を壊すことに気付きました。鎌倉グリーンマップを作ることで、これからの鎌倉の保全の戦略がクリアになったと共に、市民と問題点を共有でき ました。

-2006年3月25日発行

-企画・発行:鎌倉グリーンマップ

■ヴィクトリア地域(カナダ)のコモングラウンドマップ---地域力づくりにコミュニティマップ制作

ビクトリアと周辺地域の地域社会グリーンマップ・プロジェクトは、1999年に地域社会と環境面での財産と活動を空間としての全体像を描く初めての活動として始まりました。

この地方を正確に描き、先住民(ファースト・ネーション)の伝統の豊かさを表現する視覚的にも象徴的にも「美しい」マップです。ファースト・ネーションの アーティストたちは、もともとの地名を教えてくれ、地元先住民のモテーフを提供したくれました。マップには色彩豊かな風景画が描かれ、健康調査から、企業 計画、それに2万ボンド分の果物を裏山の果樹から摘んでフードバンクに提供することまで、地域の人たちがマップづくりをどのように応用したかを示していま す。

-2004年発行

-企画・制作:コモン・グラウンド・コミュニティマップチーム

-本部サイトはここから

■世田谷グリーンマップ

せたがやグリーンマップは、世田谷を愛し、住み続け、暮らし続けようとする人々が「今の世田谷」を知るために始めた活動です。メンバーの生活圏内で得たも の、まちめぐりワークショップやアンケート結果を中心に制作されました。有機農法の農園や樹齢何百年もの大きなクスノキのあるお寺などがあり、都心とは思 えない静かな場所もあります。ベースマップは世田谷全体の航空写真を合成したものです。梅ヶ丘、二子玉川、奥沢など地域別に活動が続けられています。

 

-2001年6月15日発行

-企画・制作:世田谷グリーンマップ