コミュニティデザイナー?

コミュニティデザイナー。

どんな仕事なのでしょうか?

 

おもしろい活動をしいる方のセミナーに行ってきたので、少しだけ報告させて頂きます。

 

大阪中之島バンクスで行われているTalkシリーズvo3『場の形成』にて、ランドスケープデザイナーにしてコミュニティデザイナーという肩書きを持つ山崎亮さんと、空間デザイナーの間宮吉彦さんのパネルトークに行って来ました。さすが2人共大阪の方ですね。話のテンポが早い、しっかり笑いもありました。

           

間宮さんが『広場』について話し始め

まずは東京有楽町のマルイの前に広場はあるが、そこは人が通過する為の『通路』になってしまっていて『広場』として活用するには『きっかけ』が必要だと。

そして、フランスのポンピドゥセンターの前の広場で市民がくつろぎながら親子バンドが演奏するのを微笑みながら見ている写真を見せてくれました。海外の人々は、この写真の例のように、広場に来て怖じける事なく演奏できてしまう。そしてそれを楽しんでいる人達がいる。とっても自然に公共空間に於いて『きっかけ』を作ってしまうというコトです。

 

山崎さんが『広場』の話を引き継ぐ

そして日本人はと言うと、明治時代、江戸時代には日本人も公共空間を市民が自由に使っていたみたいです。昭和に入り公共空間での規制が厳しくなり『ここで火を焚いてはいけない。ここで演奏をしてはいけない。』等、してはいけないルール達ができてしまった為、いつの間にか公共空間では『人の迷惑になるから何もしてはいけない』という認識が一般的になりました。そんな認識とは裏腹に(私も含め)広場で何かしたい人々はたくさん潜んでいるそうです。そんな人達への『きっかけ作り』が山崎さんの仕事です。

 

使われていない公共空間を市民参加型の持続可能なスペースとして作り上げて行くコト。その為には、 地元のNPOと市民に、運営を任せて行かなければなりません。それを実現するには、もちろん行政、企業の理解と後押しが必要です。 様々なジャンルの『コミュニティ』を繋ぐシステムを作り、地域を巻き込んだ持続可能な都市開発をしていくコトが『コミュニティデザイン』で、そんな仕事をしている人達が活躍し始めています。このトークは2時間程続きましたが、とても興味深い話ばかりでした。詳しくは山崎さんが代表を勤めるSTUDIO-L、間宮さんが代表を勤めるINFIXを覗いてみて下さい。

 

次回はニューヨークでの市民指導の面白い公共空間利用や、NPOと行政が一緒になって作り上げて行く自転車道路の設置等を、お伝えします。